Simplex People

金子 英樹

Hideki Kaneko

CEO

1997年

一橋大学 法学部

一橋大学を卒業後、アーサー・アンダーセン(現アクセンチュア)、外資系ベンチャーを経て、ソロモン・ブラザーズ・アジア証券(現シティグループ証券)に入社。デリバティブ・アナリシス部門のシステム統括責任者を務めた。そして1997年、シンプレクスを創業。12年連続の30超%成長や、異例のスピード上場を実現した後、2013年にMBOを実施。プライベートカンパニーとなり、世界No.1を目指している。

日本最強の”リアル”FinTech企業として世界No.1を獲りに行く。

ソロモン・ブラザースで地位を築いていたのに、なぜ起業をしたのか?

 日本には世界に誇れるトップ企業がいくつもあります。ところがそのほとんどが製造業に限定されています。「ビジネスは、ハードからソフトへ、ソフトからサービスへ」と言われながらも、日本は世界から遅れを取り続けています。僕が育った金融サービスの領域もそうでした。一流と言われるグローバル企業でビジネスを経験してきたからこそ、僕は”世界と闘える日本”というものを自分たちの手で形にしたいと思うようになったんです。実現できると信じて会社を作ったし、今もそう思っています。  ただし、起業する上で心に誓ったのは「日本代表として世界に打って出る」ことだけではありません。僕が在籍してきたアクセンチュアやソロモンは、人財輩出企業としても有名です。つまり、この会社で学んだ人たちは、働く領域が変わっても目覚ましい活躍をしているのです。僕はシンプレクスもまた、そういう会社にしていきたいと考えました。優秀なプレイヤーが多く育ち、この会社の成長を牽引していくばかりでなく、思うところがあって外に出て行ったSimplex OB・OGもまた、各界で活躍していく…そんな日が訪れたら最高だな、と思っていました。  今、シンプレクスは金融フロント領域で名実ともに国内No.1となり、グローバルへの本格的な挑戦をスタートしています。起業時に志した夢がいよいよ近づいてきています。また、ここ数年で世界には「FinTech」という言葉が急激に広まりました。そもそも20年前の創業時から「金融×IT」領域で実績を積み上げてきたので、「何を今さら」という気持ちもありますが、「ようやく時代が僕らを本気で必要とし始めた」のだと受け止めてもいます。事実、国際的情報サービス企業のIDC社がまとめているFinTech Rankingsのトップ100社にランクインしている数少ない日本企業の1社がシンプレクスです。世界に向けて「Hello」と言えるポジション、挑戦権を間違いなく手にしたことになります。  しかも、国内のFinTechベンチャー躍進のムーブメントの中で、何人ものSimplex OB・OGがベンチャー各社でCTO等の要職に就き、大活躍をしてくれています。起業時に誓った願いが2つとも現実のものとなり始めていて、この会社を作って本当に良かったと思っているんです。

シンプレクスの一員となった人間には、何を望んでいるのか? どんな働き方をしてほしいのか?

 新卒採用に注力している理由は、このサイトの冒頭で触れた通りです。今や国内はもちろん海外からも期待していただき、大規模な案件が次々に生まれていますから「もう一段上の成長期に入った」と言えますが、「誰でもいいから人数が必要だ」などと考えてはいません。この会社を「極めて優秀な人財が生まれ育つ場」にするべく、むしろ厳選して才能ある人財を採用しているつもりです。そして、圧倒的スピードで成長する喜びを知ってもらうべく、育成にも注力をしています。  その一例が完全実力主義に基づく評価制度です。シンプレクスでは年に1度、その社員のアウトプット、つまりパフォーマンスの質と量(=成果)に着目して評価をします。例えば、入社2年目社員でもアウトプットが3年目の水準に達している、と評価できれば、翌年からは「4年目の社員」と変わらない裁量と責任を渡しますし、それに見合う待遇と報酬を提供します。年齢、年次、性別、国籍、学歴などのバイアスを排除し、「働き」をシンプルかつフェアに評価することで、各自のモチベーションを最大化していくことができます。また、自身の実力が社内でどれほどのレベルに値するかを正確に伝え「現在地」を知ってもらうことで、「次の目的地」をはっきりと意識してもらう、という効果もあります。「100%の力」がわかれば、それを基準にして「120%相当の仕事」に挑戦してもらうことが可能。背伸びしてぎりぎり届くかどうか、つまり20%増の難易度のミッションを1度クリアすれば、昨日までの120%が明日からはその人の100%になります。これこそが成長。当人も周囲も正確に「今の100%」を認識し、それに基づいて上を目指す。これによって、シンプレクスにいる個人は加速度を上げながら成長しますし、それがこの会社全体の成長の源泉になっているんです。

個の成長とチームの調和を共存させるのは難しい、という一般論もあるが、どう対処している?

 実力主義は競争意識を生むものですが、シンプレクスには「競争心」とともに「協調心」の文化が共存しています。その秘訣は、「何を良しと評価するか」の軸にぶれを生じさせないことです。「何を良しとするか」と問われたら、僕は迷わずこう答えます。「チームのアウトプットを最大化するために貢献することだ」と。これを実現するには、お互いが強み・弱みを理解し、尊重し合い、補い合うことが求められます。社内ではこれを「Mutual Respect」と呼んでいます。良い意味での競争が本当の協調をもたらし、個の成長が同時にチームをも強くする。これらもまた、実力主義の大きな効果なんです。  実力主義や評価制度以外にも、シンプレクスは独自の制度や仕組みを通じて、人を育てています。「経験のない真っ白なキャンバスである新卒」の採用を強化しているのも、育成に絶対的な自信があればこそ。僕ら独自の仕事の考え方や、成長に対する姿勢などに共感をしてくれる人たちに、ぜひ集まってほしい。まだ何も固まっていない人たちだからこそ、僕らが20年間熟成させてきた「優秀な人財になるためのレシピ」「プロとしてハッピーに生きていくための姿勢」を猛スピードで吸収してくれるはずです。伝授したものは自分なりに消化してくれればいいし、好きなように人生を謳歌してほしい。社内に残って僕の代わりを務めてくれてもいいし、外に出て行って違うステージで世界をアッと言わせてくれてもいい。どんな形でもいいから、シンプレクスでしか手に入らないものを糧に、大暴れする人が増えてくれたなら、僕としては本望です。

日本最強の”リアル”FinTech企業として世界No.1を獲りに行く。